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FULCRUM「AIRBEAT 400DB」インプレッション
2022/04/01 fri
高品質、高性能なホイールで多くのライダーから支持されているFULCRUMから昨年発売されたコスパ最強なカーボンホイールをテストしてみました!
その名も、
「AIRBEAT 400DB」
エアビート400は、ミドルハイトのフルカーボンリムを採用したディスクブレーキ用ホイール。
重量:1640g
価格:¥140,000(税込)
カーボンホイールとしては比較的手が届きやすい価格となっております!
重量はややありますが、工業規格であるASTMのカテゴリ2に分類されており、グラベルやシクロクロスでの使用に耐える強度があるので、価格を考えると納得の仕様です!
各部位ごとのホイールの特徴
・リム
内幅:21mm
対応タイヤ幅:25〜40c
チューブレスレディーにも対応しています。
そして、このホイールで1番の特徴と言っても過言ではないポイントが、リムに施された美しい塗装処理です。
一見ブラックに見えますが、明るい光が当たると鮮やかなネイビーブルーが現れます!
これまでカーボンホイールのリムの色といえば黒がスタンダードで、ブランドロゴなどにカラーバリエーションがある程度でした。
しかしエアビート400は、前述したようにリム全体に色がついており、これまでのカーボンホイールにはなかった新しい試みがされています!
ディスクブレーキはリム設計の自由度が高いので今後、ディスクブレーキ用のカーボンホイールは、エアビート400のような色付きのリムが増えていくかもしれないですね。
・ハブ
ボディやシャフトはアルミ製で軽量化が図られ、ベアリングはカートリッジタイプを採用。
メンテナンス性については、汚れやすいオフロードでの使用が想定されているため、工具不用でシャフトやフリーボディが取り外し可能です。
それによってグリスアップやベアリングの交換など、大事な回転部分のケアを容易に行うことができます。
・スポーク
エアビート400に採用されているスポークは、ストレートプルタイプです。
ストレートプルタイプのスポークは根元がまっすぐな構造をしており、耐久性に優れているため、高性能なホイールを作るには欠かせないものです。
ちなみに、一般的に多く採用されるスポークはJベンドタイプといって、根本が曲がっています。
汎用性が高い反面、ハブと接する根本部分を曲げているため、耐久性はストレートプルに比べ劣る傾向にあります。
エアビート400と同じ価格帯のカーボンホイールでは、Jベンドタイプのホイールが多く、ストレートプルが採用されているのは珍しいです。
そして、スポークの配置(組み方)はフルクラムの代名詞、TWO to ONEスポークパターンが採用されています。
前輪は制動力のかかるブレーキローター側、そして後輪は駆動力がかかるドライブ側、それぞれ強い負荷のかかる方のスポーク数を反対側に比べ2倍多く配置しています。
このスポーク配置によって、ドライブ側と反ドライブ側のスポークにかかるテンション差が少なくなることでバランスの良い構造となり、優れた性能へと繋がります。
スタッフバイクに装着し、実際に乗ってみました!
まず踏み出して感じたホイールの剛性感は、構造から想像するに高いのではないかと考えていましたが、思ったよりマイルドな印象。
そして、スピードを上げていく時はじわりと加速していく感覚です。
脚力にもよってきますが、今回私が乗った感覚では、スピード域は20キロ後半から30キロ前半にかけて気持ち良く巡航することができました。
ハブの回転は非常にスムーズで、スピードの落ちにくさを感じました。
路面からの振動については、耐久性の高い構造から硬さを感じましたが、太いタイヤやチューブレスレディに対応しているため、改善する余地が大いにあると思います。
カーボンホイールの重量としては軽量とまではいかないですが、エントリークラスのアルミホイールと比べれば、十分な軽快さと巡航性(スピード維持のしやすさ)を体感できるため、グレードアップに最適なホイールです。
そして、丈夫な作りとメンテナンス性の高さから、ハードに使いたい方や長く使いたい方にもおすすめなホイールです。
オススメポイント!
・手の届きやすい価格
・他にはないリムに施されたカラー
・耐久性の高い作りとメンテナンス性
初めてのカーボンホイールや練習用のカーボンホイールにもオススメです!
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